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'05.04.01 週刊誌ダイジェスト「男セレブ雑誌が『チョイもて』40代を煽る罪」週刊文春3月17日号

“男四〇は初老。顔に責任を持ったり、世が世なら隠居して、大塩平八郎の乱など企てていい年齢だ。
それが最近目指すは、ちょいモテオヤジだそうな。『LEON』四月号が打ち出した特集は「艶=つやコンサバ」!!! 何やら、鮨屋の光り物みたいな惹句だが、その心は「イマ時は味出しデニムだの軍ジャケだのが親父のスタンダードになっておる、と。」

−中略−

4月号の第二特集はエルメス「トゥアレグ」。バックルが「H」の一本が十万円からするベルトは「サハラ砂漠で銀細工を生業とするトゥアレグ族」からきているそうだが、読者ターゲットの一員である四〇代としては「ブランド名のすぐわかるバックルって、これまで馬鹿にされる対象だったはずなのに」と言う意外性。もっと単純にいえば、一本十万円のベルトを締めるうしろめたさよ。 それが、露骨な成金趣味も、ちょいワルとオトすことで毒消しになる。

−中略−

40歳過ぎてちょいモテ雑誌を読むのは、コンシェルジェ無き人生の人ではなかろうか。 八〇年を境に、日本は大きく舵を切った。マジソンスクエアーガーデンのバッグを使う前、日本男児はまだ風呂敷を使っていたのだ。いわば人生のお手本がないところへ、池波正太郎先生だけに学ぶのもどうかと躊躇したのが、われら四〇代である。
七〇年代。作家開高健は「週刊プレイボーイ」編集部員へむけ教訓を残した。 編集者マグナ・カルタ九章がそれだ。
読め。耳をたてろ。眼をひらいたままで眠れ。右足で一歩一歩歩きつつ、左足で跳べ。トラブルを歓迎しろ。遊べ。飲め。抱け。抱かれろ。森羅万象に多情多恨たれ。補遺一つ。女に泣かされろ。上の諸原則を毎食前食後、欠かさず暗誦なさるべし。御名御璽 開高健遊べ、飲め、抱け、抱かれろ。痛いように沁みる。 開高健大兄は、ちょいモテなどとギャのプチ整形のような言い方はけっしてしなかった。ずぶずぶに、とことん行けと檄を飛ばしたはずだ。”
なんか最近「大人の…」なんて本や雑誌が結構書店で目に付くのですが、要約するとちょっと人とは違うおしゃれをして、高価な時計や車を趣味良く使いこなして、内緒の小粋な料理屋さんや温泉宿なんかを知っている粋なオヤジ。がテーマのようです。それなりの所得と時間(ついでに彼女も?メネットさんごめんなさい!)があればちょいと真似事をしてみるのも悪くないか。などと頭の中でにやけたりなんかしてしまってるのは小生だけでしょうか? 幸いなことにそんな余裕などとてもなく、日々の仕事に追われて、平穏な生活でもそれなりに満足できているのはラッキーと言えば言えるかもしれません。
若かった頃は、四〇代、50代になれば男はそれなりの経験も積んで自ずと人情の機微もわかり、全ての事柄にも理知的な判断が下せてそれでいて少年の頃のような(この言い回しは恥ずかしいーっ!)夢や理想は大切にしてなんて、いわゆる素敵なおとなに成れるもんだと思っていましたが、どうも現実は違うらしい。
自ずととはやはり行かないのが自然の理。逆に言えばいつの間にか勉強することを忘れ、書を読まなくなり、他人の意見には不寛容になって、ただ経験を積んできたことだけが自分のなかでの唯一の頼りなんて事になっとりゃせんかいな。
やっぱり本当にかっこいいオヤジは、常に前向きに森羅万象チャレンジする精神と利己利他のワイズスピリッツに溢れる心熱きオヤジなんやなと感じる今日この頃です。
(えーっと、今月号はBRIOは“隠れた大人の温泉宿”がテーマか。いざという時のためにちょっと研究しといたほうが...。) さーみなさん。がんばってまいりましょう。 河本英規

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