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京都トゥービーワイズメンズクラブ

'02.11.01 プロフェッショナル大いに語る

最近、皆様もご存知かと思いますがここ1〜2年「ピッキング」(特殊な工具でドアロックを破壊せずに解錠する)という言葉を良く耳にします。そして、去る9月13日に警察庁生活安全局より「ドアロックカム送り解錠」(バイパス解錠)という新手のピッキングについて広報されています。ここでまずは以下に大手ロックメーカーM社の問屋、販売店向けに出された文章の一部を引用しご紹介します。

『鍵を使わず解錠する方法を研究しているのは窃盗犯だけでなく、解錠を生業としている専門家やプロもおりますが、これらの業者はある状況下では警察や国税庁の強制捜査等に立会い、錠を破壊することなく解錠する事を求められる場合もあり、その為最も迅速に解錠する為の方法を常に研究しております。特に最近は、従来のピッキングの技術を使い解錠していた専門家でも、解錠が難しい高度なシリンダーが普及してきた為に、なおのことこのような研究が盛んに行われるようになりました。近年までは、これら解錠を生業としている専門家やプロは高いモラルを持ち、自ら研究・修得した技術・道具を他人に明かす事はありませんでしたが、世相を反映してか最近このような方法を自己の商売として他者に販売しようという業者が出てまいりました。今回報道された方法を開発したのもこのような専門家であり、解錠方法と共に防御方法を実用新案として取得し錠前の解錠・修理を生業としている他の業者に対して工具とマニュアルを販売しています。もちろん錠前メーカーとしては日々研究し対策を実施しておりますが、このような解錠方法があるという事はメーカー各社とも予想もしていなかった事です。このように、犯罪から居住者を守る事を目的とした錠前を作るメーカーと、それを破ろうとする窃盗犯や専門家は常に競争関係にあり、ある時点では破られなかった物が研究され破られるようになり、それを上回る物をメーカーが開発するという歴史を繰り返しています。したがって、ある時点で製造された物がその時代の水準では妥当なものであったとしても、時を経るにしたがって要求される性能・効果・価値等を満たす事が出来なくなるという場合があります。現在製造・販売している製品がいつの時代にあっても完璧あり続けるのは大変困難なことです…』

と、まあ以上の様な次第ですが、私の思う事少しばかり…
昔、そう丁度私が小学生の頃TVアニメで「巨人の星」という番組が放映されていました。(若いメンバーやメネットの方々はご存知かな?)その中で主人公の星飛雄馬(ひゅうま)が高校から鳴り物入りのピッチャーとして巨人軍に入団しきましたが自慢の速球はプロ相手では通用せず堕落し悶々とし苦悩の日々を送っていました。そこで飛雄馬は絶対に打者に打たれない魔球をあみ出そうと禅寺に篭もりました。くる日もくる日も座禅を組みましたが一筋の光明はおろか座禅の姿勢さえ定まらないような次第でした。みかねた和尚さんは、飛雄馬に一言「打たれまい打たれまいという姿勢程脆いものはない、打たれて結構、いや一歩進んで打ってもらおう…そう考えればおのずと姿勢は安定するものじゃ」この一言で飛雄馬は開眼し[大リーグボール1号](構えている打者のバットめがけてボールを投げる)をあみ出しました。
「それがどうした、何のことえ!」という声が聞こえそうですが、ここで冒頭のメーカーの文章を思い出してください。つまり「泥棒に入られまい入られまいといつかは破られる今時点での最新の鍵を取り付け慢心しているよりも、入られて結構、いや一歩進んで入ってもらおう」と考える事を基本にご自宅や会社の防犯について対応すべきだと私は思うのですが、(一歩進んで入ってもらおうは極論かな?)又、少々話は違いますが、車に貴重品をおいて施錠し車から離れると鍵は壊されるは(又はガラスは割られるは)貴重品は盗まれるはで散々な目にあう事があります。ところが、貴重品はおかず鍵もかけずに車からはなれた場合は万一、物色されても窃盗・破壊の被害は前述の場合に比べて非常に少なくすみます。(物色されるだけでもいややという声も聞こえてきそうですが…)
メンバーの皆さんやこのブリテンを読まれた方がどのように感じて、どのように対応されるかはご自身で考え実行されるとよいと思いますが(セキュリティー会社と契約するのも結構、家族、交代で寝ずの番をするのも結構、D・I・Yで防犯グッズを取り付けるのも結構)こういう考え方もあるという事を知っておいてくださいね… 宮越寛

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